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ナイキの広告戦略に全米が驚愕。
反トランプの元NFL選手が前面に。
text by
及川彩子Ayako Oikawa
photograph byGetty Images
posted2018/09/08 09:00
サンフランシスコのNIKEストアの屋上に掲げられたキャパニックの広告。全米で物議を醸している。
保守派などを敵に回しても。
今回のナイキの広告を見たトランプや共和党支持者、つまり白人層、特に50代、60代の人たちはナイキをボイコットし、ニューバランス派になるのではないかと言われている。
しかし彼らはそもそもスポーツブランドがターゲットとする顧客でもなければ、トレンドに敏感な世代でもない。ナイキの購買層は35歳以下、特に10代、20代の若者で、同社が彼らに対してメッセージを送ったことはまちがいない。
保守派などを敵に回す大きな賭けにでたナイキ。
リベラルな考えを持つ若者がどれだけナイキにシフトするのか、ナイキの戦略が、今後、利益、シェアの上昇にどれだけつながるのか要注目だ。