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今やJRAを背負う名手ルメール。
アマから始まり日本で成功の軌跡。
text by
平松さとしSatoshi Hiramatsu
photograph bySatoshi Hiramatsu
posted2018/08/31 17:00
2度目の優勝を狙う武豊、ミルコ・デムーロをおさえ優勝したクリストフ・ルメール騎手。
秋にはGIホース達も待っている。
確かに多少そう言った運に左右される面があるのは事実だ。しかし、それは裏を返せば“これまで勝てなかったのは運がなかったから……”とも言えるだろう。彼ほどの名手なのだからそう考えても何も不思議ではないはずだ。
実際、私はエルメスC(フランス版のWASJで現在は廃止)で彼が総合優勝をする場面に立ち会ったこともある。その時は3レースで争われたのだが、彼は第1、第2レースを連勝。早々に優勝を決め、最終第3戦を消化試合にしてしまったのだ。
このWASJを終えた時点で彼は今年もJRAリーディングへ向けてトップをひた走っている。秋にはアーモンドアイやモズアスコットといったGIホース達も待っている。日本で活躍する世界の名手から、まだしばらくは目を離せそうにない。