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イニエスタ不在が際立つバルサ。
希望の灯は19歳の超新星プッチか。

posted2018/08/18 11:30

 
イニエスタ不在が際立つバルサ。希望の灯は19歳の超新星プッチか。<Number Web> photograph by Getty Images

マイナーチェンジはあれど、バルサを支えるのは試合を掌握する中盤のはずだ。プッチは偉大な先達に続けるか。

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吉田治良

吉田治良Jiro Yoshida

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 バルセロナからバルセロナらしさが消えつつある。

 いや、まだ判断材料が少ないから「消えてしまった」と断言はしないし、あくまでも印象の話だ。

 この夏のアメリカツアーにはロシア・ワールドカップを戦った主力のほとんどが参加せず、リオネル・メッシ、セルヒオ・ブスケッツ、ジェラール・ピケ、イバン・ラキティッチといったレギュラー組の大半は、8月12日のスペイン・スーペルコパ(対セビージャ戦/2-1で勝利)がプレシーズンの初戦だった。2018-19シーズンのリーガ・エスパニョーラ開幕の、わずか6日前である(第1節のアラベス戦は8月18日)。

 つまり新シーズンのバルサを展望する上で、現時点で与えられた信憑性の高い判断材料は、今年から中立地(モロッコ)での一発勝負となったスーペルコパと、その3日後に行われたボカ・ジュニオルスとのジョアン・ガンペール杯(親善試合/3-0で勝利)の2試合しかないわけだ。

イニエスタ不在とカンテラ出身の起用。

 だから、改めて「印象の話」と前置きさせてもらうが、それでもこの2試合を通じて強く感じたのは、やはり日本へと旅立ったアンドレス・イニエスタの不在だった。

 もちろん、カンテラ(下部組織)の若手を中心に戦ったプレシーズンの大会、インターナショナル・チャンピオンズ・カップ(ICC)では、いくつかの収穫も得ている。

 例えば、右SBのフアン・ミランダ(18歳)はジョルディ・アルバのバックアッパーが務まるだけの攻撃性能を示したし、レンタル先のアラベスから戻ったセンターフォワードのムニル・エルハダジ(22歳)も、どうやらルイス・スアレスの控えとして、エルネスト・バルベルデ監督の信頼を掴んだようだ。

 彼らカンテラ組に加え、ローマ行きの飛行機から引きずり降ろすようにして手に入れたブラジル人ウインガ-、マウコム(21歳)、セビージャから加入したレフティーのCBクレマン・ラングレ(23歳)らニューフェイスも、想像以上にすんなりとチームにフィットしている。

【次ページ】 新加入アルトゥールはまだ連係が。

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