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鳴尾浜と甲子園の、はしご観戦!
“平成最後の夏”を堪能する野球旅。
posted2018/08/19 11:30
text by
中溝康隆Yasutaka Nakamizo
photograph by
Yasutaka Nakamizo
最近、アイスが売れすぎて一時販売休止が相次いでいるらしい。
まるで『こち亀』だ。異常気象の影響で、そんなギャグ漫画のような展開が現実に起こっている。気象庁によると7月平均気温は1946年の統計開始以来、東日本で過去最高となった。東京は平年より3.3度高い28.3度、史上2位タイを記録した西日本も大阪で2.1度高い29.5度だ。
最近、最高気温が35度を切るとホッとしてしまう。無意味にカミングアウトすると、この文章もガリガリ君片手にパソコンに向かって書いている。子どもの頃は、ピーカンの夏空が嬉しかった。けど、大人になると酷暑に労働意欲すらも溶かされちまう。
クーラーの効いた部屋でNHKで甲子園の第100回記念大会のテレビ中継を見ていると、「熱中症 厳重警戒」「こまめな水分補給や適切な冷房の使用を」といったテロップとともに、各地の37.9度とか37.0度といった最高気温が表示され続ける。
この酷暑、プロの二軍も結構キツイ。
常識的に考えて、こんな炎天下で野球をやって高校球児の健康は大丈夫なのか、そろそろナイター開催やドーム球場を使用すべきでは……という議論もマスコミでは度々語られる2018年夏のリアル。
本当にその通りだと思うが、実は真夏の昼間開始のデーゲームで野球をやる男たちは他にもいる。
プロ野球の二軍選手である。
もちろん基本的にドーム球場ではなく、屋外球場だ。
数年前までは高校球界のヒーローで、地元のスーパースターだった選手が、人もまばらな二軍球場で部活動のようにプレーする風景。それはいったいどんな世界なのか?
スケジュールを調べたら、数日後に12時半開始のウエスタン・リーグ阪神vs.オリックス戦がある。
もう暑くて仕事もはかどらないし……いざ阪神鳴尾浜球場へ!