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井上康生が「新種」と評する
破格の柔道家・高藤直寿。 

text by

松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

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photograph byAFLO

posted2018/08/15 08:00

井上康生が「新種」と評する破格の柔道家・高藤直寿。<Number Web> photograph by AFLO

高藤直寿は、9月20日からアゼルバイジャンで開催される世界柔道男子60kg級で連覇をかけて戦う。

いつも通り戦って連覇する。

 その後も精進を怠らない。大きな選手と戦うことで地力をつけようと、階級を1つ上げて66kg級で国際大会に出場。ヨーロッパで海外の選手に混ざって合宿にも参加した。

 そして9月、再び世界選手権を迎える。

 8月7日に行なわれた壮行会では、こう語っている。

「いつも通りの自分を出して2連覇してきます」

 リオでの悔しさを2020年に晴らすためには、世界選手権を勝ち続けることが大事だ。もちろん、その中間地点である今年の大会の重要性も理解している。

 一度味わった屈辱をバネに、再び。自信を取り戻した破格の柔道家は、連覇を成し遂げて、自信をさらに強固なものとできるか。

 2年後までの歩みも含め、大切な夏となる。

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