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世界初、桜庭和志が手がけた寝技で魅せる格闘技団体戦。~「見せる格闘技」ではなかったものの魅力を引き出した手腕~ 

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布施鋼治

布施鋼治Koji Fuse

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photograph bySusumu Nagao

posted2018/08/13 07:00

世界初、桜庭和志が手がけた寝技で魅せる格闘技団体戦。~「見せる格闘技」ではなかったものの魅力を引き出した手腕~<Number Web> photograph by Susumu Nagao

7月16日開催の「QUINTET.2」。決勝戦、桜庭和志VSリッチー・マルティネスの戦いは大いに盛り上がった。

 QUINTETをご存じか。かつて総合格闘家として一世を風靡した桜庭和志がプロデューサーを務める、今年4月に旗揚げしたばかりのグラップリングのトーナメントだ。グラップリングとは関節技と絞め技が加味されたレスリングを指す。2006年には国際レスリング連盟(当時)が一競技として認定し世界選手権も開催されるようになった。

 そうした流れに伴い競技人口も急増したが、それはブラジリアン柔術同様「やる格闘技」としてであり、MMA(総合格闘技)のように「見せる格闘技」として発展したわけではなかった。QUINTETは、グラップリングの埋もれた魅力にフォーカス。膠着すればレフェリーが指導を出すことで、「グラップリング=塩漬け」のイメージを払拭した。

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