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ドイツは今季もバイエルン無双?
まず長谷部フランクフルトが挑む。
posted2018/08/10 08:00
text by
島崎英純Hidezumi Shimazaki
photograph by
Getty Images
ドイツは熱波が続いています。
僕の住むフランクフルトはここ2週間連続で32度超え、最高気温37度を記録した日もありました。「ヨーロッパは湿度が低いから体感温度はそれほど高くないでしょ」という声が聞こえてきそうですが、今夏は湿度60%超えの日もざらでして、7月8日は最高湿度89%にもなる蒸し暑さでした。
クーラーのないアパートメントは地獄です。風呂場で水を浴びようとしたら、蛇口から出てきたのは水道管内で温められた完全なお湯……。また、先日ベルギーへ行った際は、ドイツの新幹線であるICEのクーラーが故障してまさかの温室状態。仕方がないので他の車両へ逃げ込みましたが、帰路でもクーラーが故障している車両に当たってしまいました。なんたる不運……。
これまでドイツではクーラーを全稼働させる時期は2週間ほどだったのですが、今夏のヨーロッパは1カ月くらい熱波が続いているので、不測の事態が続出しているのでしょう。現地の方によると「今年は異常だよ! さすがにドイツ、こんなに暑くない!」とのこと。もうしばらくは辛抱が必要かもしれません。
ハンブルガーは2部で黒星発進。
さて、ドイツサッカー界の動向ですが、ブンデスリーガ2部はすでに8月3日に開幕し、昨季クラブ史上初の降格を喫したハンブルガーSV(HSV)がキールに0-3で敗れる波乱がありました。
いや、もはや波乱と言うべきかどうか迷うところです。昨季2部3位となり、1部16位ヴォルフスブルクとのプレーオフで惜しくも敗れたキールに対して、HSVは手も足も出ず完敗してしまったのです。
2部のクラブとしては、1部からの降格組で、今も多くのサポーターを有するHSVとの対戦はモチベーションが上がること間違いなし。HSVは今後も厳しい戦いが続きそうです。特に、同じくハンブルクを本拠地とするザンクトパウリとのダービーマッチは熱戦必至。ザンクトパウリが大半の期間を下部で過ごしているため、今季は2010-2011シーズン以来の対戦です。
ちなみに、2011年2月6日に予定されていたダービーは雨によるピッチコンディション不良の影響で10日後に延期されたのですが、怒ったサポーターたちがハンブルク市内で暴れ回った記録があるそうです。