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G1ジンクス破りに挑むIWGP王者。
ケニー・オメガの完全優勝宣言!
posted2018/08/01 11:30
text by
原悦生Essei Hara
photograph by
Essei Hara
「IWGP王者はG1クライマックスで優勝できない」
こういうジンクスが新日本プロレスにはある。
過去27回の歴史の中でIWGP王者が優勝したのは1995年の武藤敬司と2000年の佐々木健介の2回だけしかないからだ。
新日本プロレスのG1クライマックスBブロックはIWGP王者ケニー・オメガが完全優勝宣言して、7月31日現在、5試合を戦って全勝、目下負けなしで首位を走っている。
それを内藤哲也や飯伏幸太らが追う展開だ。
「周りはそう思っていないかもしれないけれど、オレは確かな足取りでチャンピオンロードを進んでいる。違うやり方はあるかもしれないけど、オレと同じことができるヤツは他にはいない。2度目となる今回は、IWGPチャンピオンとしてG1優勝を果たす」
オメガはこう優勝宣言をしている。
「G1はプロレス界において最高のイベント」
勝ち点では順風満帆と言った印象のオメガだが、古巣のバレットクラブとの抗争でバッドラック・ファレやタマ・トンガらを敵に回して、乱入や襲撃にあっている。反則裁定で勝ち点は獲得しているが、不安がないわけではない。
「このG1には、いろんな思いがあるだろう。それぞれの立場で、いろんな意見があって構わない。フットボールでどのチームが最高かという論争みたいなものだ。
だけど、G1はプロレス界において最高のイベントであることは疑う余地はない。だから、現在だけでなく過去も含めて、優勝者こそ尊敬に値する存在だ。
だからこそ優勝経験があって、現在のチャンピオンでもあるオレは、最高であることを証明しなければいけない。それに加えて、ベスト・バウト・マシンであることもね。再び優勝して最高のカナダ人レスラーであることもだ」