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G1ジンクス破りに挑むIWGP王者。
ケニー・オメガの完全優勝宣言!
text by
原悦生Essei Hara
photograph byEssei Hara
posted2018/08/01 11:30
新日本プロレスを制して、そしてWWEをも超えて世界を制する……オメガの野望は明確だ。
「オレこそが世界最強、地球最強」
「最高のレスラーはWWEにいるんじゃないということも証明しないといけない。
だから負けるわけにはいかないんだ。
どうして? という疑問を持たせることさえも許されない。最高のパフォーマンスをしたうえで、最高の試合を見せる。
しかも毎日毎日、どうして? という疑問を消していく。
このG1があるから、それは先の話ではない。G1が終わってみれば、そんな思いは吹っ飛んでいるだろう」
オメガは世界に目を向けながらも、新日本プロレスでの戦いに思いを馳せた。
「日本人の魂というのは、オレがプロレスを始めた時に憧れたものだ。18年も前のことだ。オレはそれを感じることができるようになった時に、自分が生きてるということが分かった。
オレは誇りと栄光を背負って、この新日本プロレスのプロレスラーとして戦っている。ヒールとかベビーフェースとかそんなことはどうでもいい。
オレはオレ、ケニー・オメガだ。
オレこそが世界最強、地球最強、この惑星最強のプロレスラーなんだ。いや、プロレスラーの枠を超えて、ラリー・バード、タイガー・ウッズ、マイケル・ジョーダンらと同じレベルなんだ」
オメガはバスケットボールやゴルフのレジェンドたちの名前を挙げて自身のステータスを強調した。
「内藤サン、みんな、もう飽きちゃった」
オメガはこのG1初戦で勝利した内藤にも痛烈なメッセージを飛ばしている。
「内藤サン、3年前から、偉そうなキャラをやっていますね。みんな、もう飽きちゃったんですよね。目を覚ましてください。外国人ファンも飽きちゃって、日本のファンもすごく飽きちゃっている。毎日見ているから」
オメガは変わらない内藤人気にはかなり嫉妬しているようだ。昨年の優勝戦で内藤に負けたことも十分に意識しての発言だ。
「オレはIWGPと合わせて、外国人として2回目のG1クライマックス優勝者になる。そして、みんなが心配している来年の東京ドームのWRESTLE KINGDOMでの対戦相手はオレ自身が選んでやるよ」