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堂安律、その野望を大いに語る。
「ムバッペを引きずり下ろしたい」
text by
生島洋介Yosuke Ikushima
photograph byShigeki Yamamoto
posted2018/07/22 11:30
インタビュー中、朗らかな表情を見せる堂安律。その眼力は日本サッカーの主役を奪う意欲に満ちている。
CL出るクラブに行って優勝したい。
――サッカー界の中心に身を置いているのを実感する場面ですね。
「本当にそうですね。えっ、明日からおらんの? って言ったかと思えば、お前だれ? みたいなやつがすぐに来る。でもまたそういうやつらといちからコミュニケーションとって一緒に仕事していかんとあかんわけで。僕は新シーズンもフローニンゲンに残るのであれば、(得点を)2けた取らないとだめですし、絶対的中心でやらないとなと思っています」
――その先々はどんなキャリアを目指していますか。
「実はもう35歳ぐらいまで、成長曲線的なことはイメージできているんですよ。絶対にここで移籍するとかまで決めてないですけど、何年ここでプレーして、何年からはここでプレーして、いつ日本に帰るのか、それとも中国行くのか(笑)。それは冗談ですけど」
――キャリアをイメージする時に参考にする選手はいますか?
「いないですね。僕は日本人がいったことのないクラブでやっていきたいので。日本人がいったことのあるクラブは嫌なんです。まずはフローニンゲンを制覇したので(笑)、次もタイミングあれば誰も行ったことのないクラブに行きたいですね」
――成長曲線のピークで目指すのは?
「常時チャンピオンズリーグに出るようなビッグクラブに行って優勝したいですね。そのためにも問題は、その道筋をどう描いていくか。いろいろ選択肢、道筋がある。どれが自分に合っているか見極めながら選ばないとなと思っています。年齢的には、東京五輪の時が22歳で、次のワールドカップが24歳。その後ぐらいで行けるんじゃないですか。まあ夢ですけど。それがプレミアのビッグクラブだといいですね」
――プレミアリーグのどこに惹かれるのですか?
「全体的なレベルで言えばプレミアが抜けてると思ってます。自分のフィジカルを活かせるので、特徴的にも合う。それに最近はプレミアも、マンCが結果を残してサッカーがかわりつつあります。いまリーグからリーグの移籍で一番多いのが、スペインからプレミアらしくて、プレミアのチームがスペインのうまさを取り入れたいという狙いでそうなっていると。
フィジカル+技術となれば、もしかしたら僕に合うクラブが見つかるかもしれない。ただ現実的には、次にもし移籍するにしてもオランダ内がベストな選択かなとは思っています。PSV、アヤックス、フェイエノールト。どれもいいチームですよ。W杯が終わったら僕が移籍していないか、チェックしておいてくださいね」