「不安が90％」と「いい感じ」。

　3番ウッドで打った10番のティショットは傍目には完璧な好打に見えた。しかし、松山のボールは固く速いフェアウェイで跳ねたり転がったりで予想外に前進し、よりによってこんなときに水の中へ。

　18番でも3番ウッドのティショットは完璧な好打。しかし、よりによってそんな好打を放った直後の2打目はグリーン奥へこぼれ、ナイスショットはバーディーにはつながらず、パーで終戦となった。

　期待を抱いて傍から眺めている側は「何が悪いからスコアが悪いのか？」と思案していたが、ホールアウトした松山自身は、「何が悪い」ではなく「いいところがなかった」と、あっさり、きっぱり。

　開幕前は「不安が90％」。しかし初日の1番ティに立ったときはいい感じだなと思ってスタートした」という。

「でも、なかなかね。やっぱり試合になると、うまくいかない」

　松山は落胆気味に、そんな言葉を口にした。

明日への修正点は「寝て考えます」。

　かつては練習ラウンドでショットが左右に曲がりまくっていても、試合になるとフェアウェイを捉え、仮に曲げても見事なリカバリーでスコアをまとめていた松山。

　そんな彼が「やっぱり試合になると、うまくいかない」と肩を落としている。

　それならば、「なぜ？」試合になると、うまくいかないのだろうか。

「ショットは、なかなか（コントロールが）うまくいかなかった」

「パットは、いいパットもあれば悪いパットもあって。いろんな要素があって、いいところはまったくなかった」

　つまりは「全部悪かった」。しかし、明日に向けての修正点は「寝て考えます、明日の朝」と即答できず。どうやら「なぜ？」の答えは、松山本人にも明確にはわからない状態なのかもしれない。

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