松山英樹、勝負を決める108mmBACK NUMBER
松山英樹とウッズが初の同組に。
全英は「創造性」の勝負になる。
posted2018/07/19 07:00
text by
舩越園子Sonoko Funakoshi
photograph by
Sonoko Funakoshi
全英オープン開幕を控え、公式会見に臨んだタイガー・ウッズは終始、にこやかだった。
2015年以来、3年ぶりに全英オープンに出場するウッズ。腰の手術を受け、戦線離脱していた間は「テレビで全英オープンを見ていた。もう二度と全英オープンで戦うことができないかもしれないと思った時期もあった」と明かしたウッズは、大会に復帰できたことだけでも「今はとてもうれしい」。自ずと表情は明るくなる。
今年の全英オープンの舞台はスコットランドのカーヌスティ。全英オープン開催コースのローテーションの中で「最難関のリンクス」と言われている。
ウッズにとってのカーヌスティは思い出の地だ。1995年のスコティッシュオープンにアマチュアとして出場したとき、その舞台がカーヌスティだった。
「僕はリンクスが大好きだ」。当時からウッズはリンクスのゴルフに惚れ込んでいた。
「リンクスで求められるのは、飛距離よりクリエイティビティ。だからこそ、59歳のトム・ワトソンがターンベリーで優勝争いに絡み、グレッグ・ノーマンがバークデールで奮闘できたんだ」
42歳の自分にも優勝のチャンスと可能性は十分にある――ウッズはそう感じているのだと思う。
クラブ選択にバリエーションが。
ウッズが言う「クリエイティブなゴルフ」とは、たとえばクラブ選択のバリエーションを指す。
今年のカーヌスティは大会前に降雨が少なかったことや、例年以上に日照りが強かったこともあって「グリーンよりフェアウェイのほうが固く速い」とウッズは指摘する。
「フェアウェイでは60、70、80ヤードぐらい転がるからドライバーはあまり使わない。4番、5番アイアンあたりで打っても60ヤードぐらい転がるから、フェアウエイをキープするのは大変だ」