ラグビーPRESSBACK NUMBER
強く激しくしなやかに、そして賢い。
ジャパンに立川理道が戻ってきた!
text by
大友信彦Nobuhiko Otomo
photograph byNobuhiko Otomo
posted2018/06/30 09:00
180cm、95kgの立川理道はラグビーのピッチでは小さく見える。しかしひとたび試合が始まれば、その存在感は極めて巨大だ。
頼もしい男が帰ってきた。
前指揮官エディ・ジョーンズは日本代表HC時代、口癖のように言っていた。
「ハルは日本のコンラッド・スミスになれる」
オールブラックスのCTBで活躍したコンラッド・スミスは、186cm95kgという国際ラグビーでは並以下のサイズながら、インテリジェンスを武器に第一線を守り続けた名手だ。
コンラッドは背番号13のアウトサイドセンター(NZではシンプルに「センター」と呼ばれる)で、12がメインの立川と背番号は異なるが、頑健に献身的なプレーをしながら周囲に目を配り、周囲を活かし、機を見れば大胆に前進するプレースタイルは確かに重なってみえる。
強く、激しく、しなやかに、そして賢い――。ワールドカップまで1年、最終調整期に入った6月シリーズの最終戦で、ジャパンに頼もしい男が戻ってきた。