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原口元気は欲求と折り合いをつける。
セネガル戦、勝利と攻撃と対応力を。
posted2018/06/23 17:00
text by
了戒美子Yoshiko Ryokai
photograph by
Getty Images
西野ジャパンの白星発進は、正直なところ意外な驚きだった。
勝ち点1を取れればいい、仮に負けても落胆せずに次までに立て直すことが必要だと考えていた。だが、結果よりもさらに予想できなかったのは試合展開だ。
前半3分に相手の中心選手であり守備の要カルロス・サンチェスが退場、PKで先制という流れは、選手たちにとっても想定外だった。
フル出場した原口元気が言う。
「開始3分でコロンビアが退場して10人になるなんて。どれだけ、いろんなシチュエーションを自分たちで考えてきても、1つも出てこないような展開だった」
確かに、コロンビア相手に先制し、11人対10人でほぼ90分戦うなどという想定はしないだろう。だが、その想定外のコロンビア戦から学ぶことは大きい。原口はこう続けた。
僕らは後半、うまくやったと思う。
「セネガル戦もいろんなことを想定はするけど、試合が始まってからの対応力の方が僕は大事だと思う。
コロンビア戦で、僕らは後半、うまくやったと思う。できれば前半のうちにああいう展開にしたかったけど、遅くともハーフタイムに修正できたとか、そういう対応力みたいなほうが、大事だなというか。
次も正直どうなるかはわからない。予想以上に相手選手が速いかもしれないし、だとしたら裏にスペースは作りたくないとか、本当に時と場合によって、自分たちでうまく進めなくちゃいけない。
それができたチームが(大会全体でも)上手くいってるのかな、というイメージはなんとなくありますけど」
確かに、通常の国内リーグなどであれば相手の戦力、戦術、傾向はなんとなく把握できるものだ。だが、W杯は4年に1度のことだ。もちろん日本以外の国にとっても、簡単にいく戦いではない。