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西野ジャパンになっての雰囲気は?
合宿中の選手たちに聞いてみた。
text by
了戒美子Yoshiko Ryokai
photograph byKiichi Matsumoto
posted2018/05/30 07:00
今回の代表合宿は27日まで観客も入ってのオープンな雰囲気で行われた。選手たちには笑顔も見られた。
「雰囲気は前と違いますね」(武藤)
では選手たちの反応はどうか。監督が代わって何か変わったのか? どう感じているのか。ハリルホジッチ監督時代には落選することが多く「辛い思いもした」武藤嘉紀は、今回久々の招集となったがこう話す。
「雰囲気? うーん、前とは違いますよね。すごく、楽しんでかつ真剣に取り組めている。無駄に力も入らないし、集中して高い出力でプレーもできていた。それってすごく重要で、10日間ずっとピリピリしているよりも、試合で全て出さないといけないので。だからこそ練習の雰囲気は重要で。良い雰囲気だと思う」
ずっと緊張状態にあるよりも、ある程度の緩和が必要だということ。それが以前にはなく、今はある、ということを言葉を選びつつもはっきり口にした。
同い年のCB昌子源はどうか。まずは、どんな言葉をスタッフからかけられているのか、という質問に対して「テグさん(手倉森誠コーチ)も“オールジャパン”という言葉を使いました。まあ、通訳をはさまないというのはオールジャパンの良さの1つだと思う」と答えつつ、雰囲気の違いはさほどないと言う。
「雰囲気は前も全然良かったですし、選手同士の会話も増えたわけでも減ったわけでもないので。選手は変わらずにやるべきだと思うし、ピッチ外ではいろいろありましたけど、選ばれたメンバーはやるだけと割り切っています」
ハリル時代は話を制限されていたが。
同じくCBの槙野智章は、具体的なエピソードを語った。
「練習の中でディスカッションする時間が増えているのは、ハリルのときには(なかったこと)。ハリルは(選手同士が話すことを)制限しますので。監督が話しているときに選手が話すと止めていたのを、今は確認しながらできるというのは、ストレスがないというのが(良い)。みんながそこで解決できる? はい」
明るく、スポークスマン的な存在でもある槙野だが、これについては真面目な返答をしていたのが印象的だった。