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鳥取・フェルナンジーニョの“師匠”。
「ミヤモトサン、スゴイデス」
posted2018/05/26 17:00
text by
石倉利英Toshihide Ishikura
photograph by
J.LEAGUE
近年のJリーグの外国人選手は、日本での実績と、生活への順応を買われることもあり、複数のクラブを渡り歩くケースが目立つ。
今季J1で首位を独走する広島で、得点ランク首位の10得点を挙げているFWパトリックは、川崎F、甲府、G大阪を経て、昨季途中から広島でプレー。鹿島のFWペドロ・ジュニオールは大宮、新潟、G大阪、FC東京、神戸を経て、昨季から鹿島に加わった。
鳥取のFWフェルナンジーニョも、数多くのJクラブでプレーしてきたブラジル人選手だ。
初来日は2004年、23歳でG大阪に加入。細かいボールタッチを駆使するドリブルと高い得点力を武器に1年目から活躍し、翌05年にはG大阪のJリーグ初優勝に貢献、ベストイレブンにも選ばれている。
その後は二度の帰国を挟み、清水、京都、大分、仙台、甲府でプレー。三たびブラジルに戻ったのち、'14年途中に鳥取に加入した。'16年までプレーし、昨年はプロキャリア最初のクラブであるフェホビアーリアに所属。シーズン終了後、一度は引退を決意したが、2年ぶりに鳥取に復帰した。
森岡に指名され、キャプテンに。
京都時代にチームメイトだった森岡隆三監督から主将に任命された今季、J3では第11節まで10試合に出場して3得点。1月に37歳となったが、個人トレーナーとのフィジカルトレーニングなどでコンディションを維持しており、フル出場しないときも80分過ぎまではプレーして、チームの攻撃をリードしている。
これまでJリーグ7クラブに所属し、日本で12シーズン目になるとあって、日本語は聞くことも話すことも、かなりのレベル。今季はクラブに通訳がいるが、2年前まではおらず、チーム内のコミュニケーションはもちろん、報道陣の取材対応も日本語でこなしていた。
「ガンバでの1年目は、通訳にいろいろな言葉を教えてもらった。2年目からはポルトガル語を話せる日本人の友人と一緒に、個人レッスンをしながら覚えていったんだ」