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香川真司が発表直後に語ったこと。
「コロンビア戦から逆算してきた」
posted2018/05/18 17:15
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph by
Yusuke Mimura
「身が引き締まるというか、本当にね、『ここからだな』と」
5月18日の15時15分、地元の神戸での自主トレを終えて香川真司が取材に応じた。左足首の状態のために、メンバー入りを危ぶむ声があった中、ガーナ戦に向けた27人のメンバーに無事選ばれた。
この日はおよそ1時間40分にわたって汗を流したが、痛めた左足首を気にする素振りもなかった。今シーズンの開幕前に行った自主トレーニングよりも練習パートナーの人数も増やして、走り込みやアジリティーを上げるメニューからボールを使ったシュートまでこなしていた。
「もちろん怪我が長引いていた分、西野さんが悩まれていた部分はあると思います。ただ僕自身は本当に、選ばれることを意識しながらやってきました。メディカルスタッフだったり日本代表のドクターを含めて、みなさんが素晴らしい治療をしてくれたので、しっかりと間に合ったのかな。そして選ばれたことに本当に感謝して、週明けから始まるキャンプに向けて、今週末から最終調整していきたいです」
ゲッツェではなく、香川が使われた最終節。
そう語った香川の2018年を振り返ると、ウインターブレイク明けから好調を維持していたものの、2月10日のハンブルガーSV戦で左足首を痛めてしまった。
昨年11月の代表戦でメンバーから外れたものの、実は3月のベルギー遠征でも招集予定だったことを当時のハリルホジッチ監督が示唆していた。
その後は痛みがぶり返すこともあったが、4月19日にチーム練習に合流し、29日のブレーメン戦では2月以来となるベンチ入りを果たした。しかし、翌週のマインツ戦ではメンバー外に。
そして5月12日のリーグ最終節、ホッフェンハイム戦で復帰を果たした。シュールレと交代でトップ下に入り、アディショナルタイムを含めて20分弱プレーした。
状態を不安視する声も多いが、ホッフェンハイム戦の選手起用で回復を印象づける場面があった。
この試合では、クラブのユース出身かつドイツ代表の当落線上だったゲッツェは、最後まで声がかからなかった。それも影響してか、ドイツ代表のロシアW杯のメンバーからも外れた。
練習をつぶさに見てきたドルトムントのシュテーガー監督が、ゲッツェではなく香川を最終節で起用した意味は小さくない。