野球クロスロードBACK NUMBER
高橋由伸監督と巨人は勝利に飢える。
「奮輝」に込めた3年目のリベンジ。
text by
田口元義Genki Taguchi
photograph byKyodo News
posted2018/05/06 08:00
過去2年よりも表情を見せることが増えた高橋由伸監督。それはチームへの手応えがリンクしているのかもしれない。
岡本や吉川尚の台頭を促した采配。
周囲からすれば、11年ぶりのBクラスは不名誉な成績なのだろう。だが、負けこんでいる時期においても、高橋監督は若手の起用を積極的に行うなど、采配で攻めた。
結果的に敗戦の数々が高橋監督を逞しくしたわけだし、だとしたら今年の巨人は強くなる。現に今季は、連敗しても連勝で巻き返す粘り強さがあり、岡本和真や吉川尚輝と、ここ数年の懸案事項だった若手の台頭も目立っている。
「チームが変わる、強くなるためには、新しい戦力が絶対に必要になってくる」
そんな、高橋監督の力強い言葉が脳裏に浮かぶ。
奮い立ち、巨人のプライドと輝きを取り戻すため――雌伏を経て、リベンジへの臨戦態勢は、すでに整っている。