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この夏モウリーニョが切る選手は?
マンUの補強策に妄想を膨らませる。
text by
粕谷秀樹Hideki Kasuya
photograph byGetty Images
posted2018/05/04 11:30
グアルディオラ監督率いるシティに後塵を拝しているばかりではいられない。モウリーニョ監督の補強策やいかに?
ウイング、ルカクの控えも欲しいが。
となると、ウイングも必要だ。カウンターの際に手詰まりになるため、スピード感をもたらすタイプに照準を絞る必要がある。ユナイテッド・ファンを公言したクリスティアン・プリシッチ、マンチェスター・シティの下部組織で育ったジェイドン・サンチョ(ともにドルトムント)は、スター候補生としても検討すべき逸材だ。彼らと同世代のマーカス・ラッシュフォードを刺激するためにも、若手の獲得が望ましい。
そして最後に、ロメル・ルカクのバックアッパーである。イブラヒモビッチの退団で現在は空席になっているものの、ルカクのようなパワーファイターは世界でも希少価値だ。同じタイプを探す作業は難しい。サンチェス、もしくはラッシュフォードをトップに配置し、ルカク起用時とは異なるプランを練った方が時間的、経済的にも得策だろう。
それでも、シティとの差が急激に縮まるとは思えない。モウリーニョ体制発足以前の選手の大半をカットすれば、チーム全体の連係を整えるまでにある程度の時間がかかるだろう。
残念ながらユナイテッドの完全復活は、まだ先の話だ。