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ダニエル太郎は楽しむテニスを貫く。
両親が育んだポジティブな人生観。
text by
吉谷剛Tsuyoshi Yoshitani
photograph byHiromasa Mano
posted2018/04/18 11:30
2017年全米オープン、父ポールさんとともに笑顔のダニエル太郎。
「僕には僕のジャンプの仕方がある」
この真っ直ぐな姿勢があるからこそ、必要以上に周りから影響や刺激を受けることもない。
インディアンウェルズでツアー初優勝を果たした大坂なおみ選手について、その偉業をたたえつつも、自分が進むべき道が他の選手とは違うことを理解している。
「なおみちゃん、すごいジャンプですよね。でも僕には僕のジャンプの仕方があるし、いつかその時が来ると思っているから」
両親から教えられた「楽しさ」さえ忘れなければ、いつかまた幸運は訪れるし、飛躍の機会も来るだろう。
ポールさんにテニス選手への道を導かれ、14歳でスペインに渡ったダニエル。彼のテニスが培われた赤土のシーズンが始まった。