ラグビーPRESSBACK NUMBER
OBが「#リベンジ」とツイート応援。
桐蔭学園が選抜ラグビーで劇的優勝。
text by
多羅正崇Masataka Tara
photograph byMasataka Tara
posted2018/04/13 07:30
キャプテンのSH小西は高校日本代表候補。難しい決勝戦を巧みにコントロールした。
大会2連覇で先輩と同じ景色を眺めた桐蔭。
ノーサイドの笛が吹かれると、小西主将は副将の伊藤峻祐と抱き合った。整列しながら、目頭をきつく拭う。小西主将は涙の理由をこう話した。
「去年の花園は自分も出ていたので、リベンジできたというのは嬉しかったですし、自分たちも一歩一歩、成長できました。それを実感できたのが嬉しくて」
桐蔭学園は前回大会に続いて2連覇を達成。先輩たちと同じ景色を眺めた。
「この新しいチームで優勝できたことが一番嬉しいです。先輩からいろんなメッセージを頂いていて、それが力になりました」
ただ、これでハッピーエンドとはもちろんならない。敗戦という糧を得た大阪桐蔭、九州の雄・東福岡、前年度花園チャンピオンの東海大仰星など、全国の強豪がこれからどんな軌跡を描くのか。桐蔭学園も選抜王者という名の土台に磨きをかけていく。
冬の花園を終着点とする高校ラグビーシーズンは、まだ始まったばかりだ。