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OBが「#リベンジ」とツイート応援。
桐蔭学園が選抜ラグビーで劇的優勝。 

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多羅正崇

多羅正崇Masataka Tara

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posted2018/04/13 07:30

OBが「#リベンジ」とツイート応援。桐蔭学園が選抜ラグビーで劇的優勝。<Number Web> photograph by Masataka Tara

キャプテンのSH小西は高校日本代表候補。難しい決勝戦を巧みにコントロールした。

地力では大阪桐蔭優位と見られていたが。

 しかし、雪辱戦の相手となる今年の大阪桐蔭は、強力だった。怪物2年生・奥井章仁らの強力フォワードに加え、スキルフルな司令塔・高本幹也が操るバックスには、完成度の高い突進役である松山千大主将など、好ランナーがズラリと並ぶ。

 桐蔭学園の藤原秀之監督は準決勝の終了後、「(大阪桐蔭は)頭ひとつ、ふたつくらい抜けている」と評した。センバツ連覇を達成した大阪桐蔭野球部との“アベック優勝”を期待する声もあった。

 ところが迎えた4月8日、埼玉・熊谷で行われた選抜決勝のスコアは46-26で、勝ちどきを上げたのは桐蔭学園だった。

強力フォワードとの直接対決を避ける戦術。

 桐蔭学園はこの日、風下、風上にかかわらず、「攻撃は最大の防御」とばかりに徹底的にボールを保持した。大阪桐蔭のアタック機会を極力減らすためだった。

 この日の大阪桐蔭にキックやパスのミスが多かったこともあり、桐蔭学園の攻撃時間は長かった。しかし時間が増えても、効果的な攻撃ができなければ攻め疲れをしてしまう。

 そこで桐蔭学園は、2時間半に及んだという前日ミーティングにしたがい、相手の強力フォワードを避けて「遠目にフォワードを当てました」(小西主将)。

 このアタックが効果的だった。やがて相手ディフェンスの意識が外へ向いてくると、今度は小西主将の前が空いた。

 小西主将は中学時代に100mを11秒台前半で走った俊足の持ち主。元陸上部のスピードランナーは空いたスペースを次々に突破し、前半にハットトリック(3トライ)を達成。そのうち2トライはフォワードの突破の直後に生まれた。大阪桐蔭の強力フォワードに対抗し、密集戦でも奮闘したフォワードが、小西主将の活躍を陰で支えていた。

【次ページ】 大会2連覇で先輩と同じ景色を眺めた桐蔭。

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