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羽生&宇野、平野vs.ホワイト。
白井健三も注目する4回転の未来。
text by
矢内由美子Yumiko Yanai
photograph byAsami Enomoto/JMPA
posted2018/02/28 11:30
危険と隣り合わせの中、高いジャンプと連続4回転を敢行した平野。その挑戦心は観る者の心を揺さぶった。
ビッグエアでは「5回転」に挑戦。
平昌五輪のスノーボード男子ビッグエアでは、マックス・パロット(カナダ)が縦と横の回転の組み合わせで「5回転」に挑んだ。惜しくも着地に失敗したが、大舞台でのチャレンジには多くの称賛の声が上がった。
ビッグエアに関しては、ジャンプ台を使うことで高さが出るから可能になるという一面はもちろんあるが、高速で複雑な回転中に空中姿勢を正確に把握する能力が不可欠。これも特別な能力だ。
フィギュアスケートのジャンプに関しては、スケート靴がもっと軽くなればアシストにつながるだろう。また、演技全体を考えるのではなく、1本のジャンプに懸けるという考えをするならハードルはより低くなる。新たな練習方法の開発も高回転成功につながるかもしれない。
回転数の限界はどこにあるのか。今分かっていることは、「答えはまだ分からない」ということだけのようだ。
3月1日発売のNumber947号「平昌五輪 17日間の神話」では、羽生結弦、宇野昌磨、平野歩夢ら見事な「回転」の技術でメダルを獲得した選手たちが登場! 他にも、多くのメダリスト、海外の選手たちのスペシャルな記事が満載の最新号で、是非お楽しみ下さい。