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左足で跨ぎ、ジェスチャーは大きく。
帰ってきた内田篤人の変化と不変。
posted2018/02/28 11:00
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph by
J.LEAGUE PHOTOS
変わらないものがあれば、心おきなく変わることが出来る。
鹿島アントラーズの歴史のなかで、高卒選手として初めて開幕戦にスタメン出場を果たした2006年のデビュー戦。2010年のシャルケでの初陣に、昨年9月のウニオン・ベルリンでの初めての試合。
そして、2853日ぶりとなった鹿島の選手としてのJリーグ“再デビュー”戦……。
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今回もまた、デビューはアウェーゲームだった。
ジンクスは変わらない。
およそ2万人の観客がつめかけ、満員となったIAIスタジアム日本平での試合を終えると、内田はこう語った。
「ホントは鹿島で復帰したかったんですけど(笑)」
「上手くいかないときはあるからね」
2月25日、清水エスパルスとの開幕戦では右サイドバックとして先発して、84分にFWのペドロ・ジュニオールと交代を命じられた。内田はいつも通り左足から白線を跨ぎ、ピッチの外へ。振り返って、一礼する。高校サッカー出身者としての誇りを感じさせるような行動も、変わらない。清水東高校の同級生も見守っていた。
「高校時代の友達も見に来てくれましたし、家族も見に来てくれていたので。高校のときもここでやっていますし、楽しかったです」
試合は0-0の引き分け。
「こうやって上手くいかないときはあるからね。そんななかでも勝っていかないといけないと思うんだけど。優勝するんだったら勝たないといけない、アウェーでも」
内田は試合後にそう振り返った。