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左足で跨ぎ、ジェスチャーは大きく。
帰ってきた内田篤人の変化と不変。
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph byJ.LEAGUE PHOTOS
posted2018/02/28 11:00
「僕のすきなところ」と語った鹿島アントラーズのユニフォームは、内田篤人に早くもなじんでいる。
内田が新しいものを見せる余白は十分にある。
内田のなかに変わらないものがあるから、変われるものがある。
普段は「サイドバックが与える影響は少ないから」とうそぶく男が、実際の試合になるとサイドライン際からチームメイトを鼓舞していた。その姿に、変化が見て取れた。これからは、それを進化させていかないといけない。そもそも、内田の存在感はこんなものではないだろう。その経験値からしても、かつて披露していたパフォーマンスと比べても物足りない。
ただし、コンスタントに試合に出場するのは2015年の2月以来。およそ3年間のブランクがある。「試合勘」などというものを内田は信じないが、試合に出続けることで身体が思い出していく作業がある。それを誰よりもわかっているのは、彼自身だ。
再スタートを切った内田の未来は、余白だらけ。でも、それは彼が新たなものを見せるために必要な余白なのである。
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