ぼくらのプロレス(再)入門BACK NUMBER
デビュー30周年を教育委員会が後援!?
鈴木みのるが無料イベントをやる理由。
text by
堀江ガンツGantz Horie
photograph byEssei Hara
posted2018/02/27 11:30
「永遠のヒール」とも呼ばれる鈴木みのるだが、その生き方に夢があることも紛れもない事実なのだ。
子供だけに夢を語っているのではない!
鈴木は自ら横浜市役所に足を運び、このイベントの意義を訴え、その熱意が通じ、『大海賊祭』は横浜市の市民局と教育委員会の後援を取り付けた。
行政や教育委員会が後援するプロレスラーの記念イベントというのも、また前代未聞だろう。
イベントのテーマは「横浜から世界へ! 子供たちの可能性は無限大!」に決定。
子供たちに夢を抱くことの素晴らしさを訴えることが主題に置かれているが、6月17日で50歳になる鈴木みのるが、いまだに大きな夢を抱いて邁進するその姿は、同年代を含めた大人たちの胸にも強烈に響くはずだ。
「『大海賊祭』は30年の集大成ではあるけど、終着点ではない。まだまだやりたいことはたくさんあるからね。ときどき、自分に対して『何を夢みたいなことを考えてるんだよ、このオッサン』と思うこともあるんだけど、夢が次々と溢れ出てくるんだよ。これは50歳になっても止まらないね」
鈴木みのるは、子供たちに夢を見ることの素晴らしさを訴えると同時に、大人たちにも夢を見るのに遅すぎることはないと、自分の生き方で表現しているのだ。