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デビュー30周年を教育委員会が後援!?
鈴木みのるが無料イベントをやる理由。

posted2018/02/27 11:30

 
デビュー30周年を教育委員会が後援!?鈴木みのるが無料イベントをやる理由。<Number Web> photograph by Essei Hara

「永遠のヒール」とも呼ばれる鈴木みのるだが、その生き方に夢があることも紛れもない事実なのだ。

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堀江ガンツ

堀江ガンツGantz Horie

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Essei Hara

「来年はデビュー30周年だからさ、大きなことをやろうと思っているんだよ。プロレス界では前代未聞のことだから、みんなびっくりすると思う」

 鈴木みのるがニヤリと笑いながらそう語ったのは、昨年秋のことだ。その自信満々の口ぶりから、相当大きなことを考えているのだろうと思ってはいたが、先日発表されたその詳細は、なるほど前代未聞のものだった。

 鈴木みのるデビュー30周年記念野外フェスティバル『大海賊祭』を6月23日、24日の二日間にわたって開催。

 自身の30周年記念試合をはじめ、親交の深いミュージシャンの中村あゆみやファンキー加藤らのライブステージ。さらに野球、サッカー、バスケットボール、ボクシング、総合格闘技等の一流選手たちによるワークショップが展開され、これらすべてが入場無料。

 会場となる赤レンガ倉庫イベント広場は、横浜を代表する観光スポットでもあるため、2日間でじつに最大6万人の動員を見込んでいるという。

 まさに、プロレスラーの記念大会としては、前代未聞のビッグイベントだ。

有名な30周年イベントは'90年のA猪木。

「記念興行みたいなのは、20周年の時に後楽園ホールでやったからさ(2008年6月17日)。今回は自分の故郷である横浜に、自分が好きなものをたくさん集めて、みんなで楽しみたいなって。

 海賊が宝をいっぱい抱えて地元に帰ってきて、生まれ育った街でお祭りをしようっていうイメージ。だから『大海賊祭』って名付けたんだよ」

 プロレスは息の長いスポーツとはいえ、30年現役を続け、記念大会を開けるような選手は、ほんのひと握りだ。

 これまでの30周年記念大会で最大規模だったのは、'90年9月30日に横浜アリーナに1万8000人を動員して行われたアントニオ猪木の記念大会。

 この時は、スタン・ハンセン、アンドレ・ザ・ジャイアント、タイガー・ジェット・シン、ジョニー・パワーズ、ビル・ロビンソン、ウィリエム・ルスカ、ジョニー・バレンタインら、かつてのライバルたちを一堂に集めて、盛大に30周年セレモニーが行なわれたが、猪木自身はこの時点ですでに国会議員であり、フルタイムのプロレスラーではなくなっていた。

【次ページ】 現役バリバリで30周年を祝えるレスラーは稀。

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