フィギュアスケート、氷上の華BACK NUMBER
歴史的激戦制したバーチュー&モイア。
アイスダンスは世界記録の金メダル!
text by
田村明子Akiko Tamura
photograph byTsutomu Kishimoto/JMPA
posted2018/02/21 11:15
歴史に残る高レベルでの争いになったアイスダンス。バーチュー&モイア組は、世界歴代最高点で2大会ぶりの金メダルに。
ショートダンスでトップに立ったカナダ。
前日のショートダンスでトップに立ったのは、カナダのテッサ・バーチュー&スコット・モイアだった。
ラテンリズムがテーマだった今シーズン、彼らが選んだのはローリング・ストーンズの『悪魔を憐れむ歌』。そしてラテン風にアレンジしたイーグルスの『ホテル・カリフォルニア』、さらにサンタナと、ジャッジの年代にアピールする音楽選択のプログラムでトップに立った。
一方パパダキス&ギョームは、パパダキスのコスチュームのフックが演技の途中で外れるという事故があり、伸び伸びと滑り切れないまま演技を終えて2位につけていた。
2個目の金を手にしたバーチュー&モイア。
最終滑走のバーチュー&モイアは、『ムーランルージュ』のプログラムで、ドラマチックなリフトから演技を開始。
最後までスピードの落ちない演技を滑り終え、すべてを出し切ったように互いを抱擁しあった。
フリー122.40で2位。
だがショートダンスのリードで総合206.07と0.79の点差で優勝とわかった瞬間、モイアは拳をふりあげるとバーチューを抱きしめた。
団体戦でとった金メダルと合わせて、2個の金メダルである。
「自国開催だった前回(バンクーバーオリンピック)に比べて、自分たちは人間としてもアスリートとしても別人に成長したと思う。ここではお互いのために、心をこめて滑りました」とモイアはコメントした。