フィギュアスケート、氷上の華BACK NUMBER
超人的強さでトップの羽生結弦!
宇野昌磨も3位につけたSP結果詳報。
text by
田村明子Akiko Tamura
photograph byRyosuke Menju/JMPA
posted2018/02/16 18:00
SP終了後の記者会見でのトップ3。フェルナンデスも羽生も宇野も、皆いい笑顔である。
予想外は……17位のネイサン・チェン。
オリンピックにサプライズはつきものだが、最大のサプライズは優勝候補と目されていたネイサン・チェンが大崩れしたことである。
出だしの4ルッツで転倒し、必死でリカバーしようとするが後半の4トウループ、3アクセルでいずれもステップアウト。ジャンプが一度もきれいにきまらず、82.27でSP17位。
アダム・リッポンがノーミスで7位、ヴィンセント・ゾーが4ルッツと4フリップをきめて12位という中で、アメリカ勢の中で最下位という信じられないスタートになった。
「ここに来るまでやるべきことは全てやってきたけれど、何かがかみ合わなかった。チームで話し合いをして、フリーではベストな演技ができるように気持ちを切り替えます」と翌日の決勝への抱負を口にした。
五輪初挑戦となった田中刑事は、出だしの4サルコウが回転不足となって転倒。残りはノーミスで滑り切ったが80.05で20位スタートに。
「こっちに来てああいうミスはしていない。雰囲気に勝てなかったぼくのミスだと思います」と唇をかみ、「フリーはもう思い切りいく」と、翌日への決意を語った。