フィギュアスケート、氷上の華BACK NUMBER
超人的強さでトップの羽生結弦!
宇野昌磨も3位につけたSP結果詳報。
text by
田村明子Akiko Tamura
photograph byRyosuke Menju/JMPA
posted2018/02/16 18:00
SP終了後の記者会見でのトップ3。フェルナンデスも羽生も宇野も、皆いい笑顔である。
パーソナルベストスコアで4位に立ったジン。
最終滑走だったボーヤン・ジンは、冒頭の4ルッツ+3トウループ、続いて4トウループ、そして後半の3アクセルときれいにきめて103.32のパーソナルベストスコアを出して4位にたった。
「今日は3ポイントもパーソナルベストスコアを更新させることができました。オリンピックという場でベストな演技を見せて中国チームをサポートしたいと思っていました」と通訳を通してコメントした。
予想外に健闘し5位になったアリエフ。
サプライズはSP5位に立ったロシアのドミトリー・アリエフである。
『仮面舞踏会』のメロディに合わせて4ルッツ+3トウループ、4トウループ、3アクセルをノーミスできめて98.98のスコアが出ると、会場全体がどよめいた。
「とても気持ちよく滑ることができました。正直にいえば、それほど緊張はしなかった。でも明日はまた別の日です」とフリーに向けて、気を引き締めた。
苦手な3アクセルで転倒したチャン。
パトリック・チャンは冒頭の4トウループを単発で決めると、次の3ルッツに3トウループをつけてコンビネーションにしたが、最後の3アクセルは回転不足になって転倒した。
それでも90.01で6位と、フリーの最終グループに食い込んだ。
「ぼくはスケーティングには自信があるけれど、3アクセルは弱点です。緊張するとつい悪い習慣が出てしまうものだけど、アクセルに関しては悪い習慣がいっぱいあるんです」とミックスゾーンで率直に語った。
団体戦の金メダルは励みになったのかと聞くと、「実はもっと良い演技を見せたかった。今日の演技は75%程度。でも確かに、みんなで協力しあって取った団体戦の金メダルを手にしたということで気持ちの支えになっている部分はあります」と笑顔で答えた。