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“スーパー小学生”から十数年……。
高木美帆にかかる日本勢メダル第1号!
text by
矢内由美子Yumiko Yanai
photograph byNaoya Sanuki
posted2018/02/10 08:00
バンクーバー五輪、団体パシュートで銀メダルを獲得した時の高木美帆(写真右)は控え選手だった。左から、田畑真紀、小平奈緒、穂積雅子。
「雪辱を果たすことができるのは五輪の舞台だけ」
平昌五輪会場となる江陵オリンピックオーバルで滑るのは、昨年2月の世界距離別選手権に続いて2度目となる。そのときの3000mの成績は、自己ベストとなる4分4秒50をマークしたものの、8位という平凡な順位に終わった。
優勝は3分59秒05を出したイレイン・ブスト(オランダ)。
五輪3大会で4個の金メダルを獲得してきた長距離の女王であり、平昌五輪では高木美帆と同じような1000m、1500m、3000m、チームパシュートの4種目にエントリーしている。今回も高木美帆にとって最大のライバルとなるのはブストだろう。
女子3000mは10日午後8時から競技が始まる。
「8年前や4年前の悔しさを晴らし、雪辱を果たすことができるのは五輪の舞台だけ。ここからが勝負です」
一発目のレースですべてに通じる良い流れを作っていこうという覚悟が、自身のパワーにもなっていくはずだ。