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選手村の中はどうなっているのか。
伊藤華英が感じた五輪特有の空気。
posted2018/02/11 08:00
text by
伊藤華英Hanae Ito
photograph by
Hanae Ito
平昌は、晴天が続いている。
どんなに嘆いても、待ち望んでもこの時はやってくる。
4年に1度のオリンピック。引退して5年になるが、何となく心がざわつく。
この日に向けて、どれだけの人が準備をしているのだろうか。自分自身の経験を思い出す。アスリートたちの想いを、平昌と江陵を往復しているだけで感じる。
平昌のメインスタジムの周りには、各国の言葉で「友情」「Gracias」など、書かれたコーナーなどもあり、街もお祭りムードが漂っている。
江陵オリンピックパークも準備が整ってきているようだ。人が増えてきたことをひしひしと感じる。
引退しても、もう一度この空気を感じられるなんて思ってもみなかった。
アスリートたちは、英気を養っているだろう。それを支えるコーチやスタッフも、同じ気持ちであると想像できる。
中でも注目度が高いベニューは、選手村。
アスリートは沢山の人に支えられていると、引退して改めて感じる。
今回の平昌オリンピックは、世界中の約3000人のトップアスリート、1万4000人の報道陣が集まる。その他のスタッフも入れると、相当な数の人がここ韓国に集まる。
会場は平昌と江陵。スキーや、スノーボードなどは主に平昌で、スケートやホッケーは主に江陵で行われる。開会式は平昌だ。
どちらにもオリンピックパークがあり、賑わっている。
ベニュー(会場)は多くあるが、中でも注目度が高いベニューは、アスリートビレッジ(選手村)ではないだろうか。
大会期間中、選手たちが寝泊まりする場所だ。冬季なので、平昌と江陵の2箇所にあることも知っておきたい。私は、江陵にあるアスリートビレッジを視察してきた。ビレッジに着くとインフォメーションデスクがあり、丁寧にボランティアの方が案内してくれる。受付をし、ビレッジの中に入る。