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サンウルブズの主将は流大とブリッツ。
ジェイミーHCはなぜ2人制を採用? 

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大友信彦

大友信彦Nobuhiko Otomo

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photograph byNobuhiko Otomo

posted2018/02/09 10:30

サンウルブズの主将は流大とブリッツ。ジェイミーHCはなぜ2人制を採用?<Number Web> photograph by Nobuhiko Otomo

ウェイトトレーニングに励む流大。ジェイミーの信頼の厚さをブリッツとともに結果で証明したい。

チャンピオンとしての経験から、強い信念で臨む。

 サンウルブズのシーズンが始まる。

 日本ラグビー界ではあまり例のなかった2人キャプテン制は、これから始まる半年間にも及ぶ長いシーズン、どんな物語を紡いでいくのだろう。

「船頭多くして、船山に登る」ということわざは、意見をぶつけあって最善な答えを見つけることも、複数のリーダーが最善の選択を共有し合うことも、不可能という前提に立っている。

 だが現代ラグビーのキーワードは「コミュニケーション能力」だ。現代ラグビーで求められるコミュニケーションとは、指図するだけ、聞くだけではない。休みなく変転し続けるゲームの中で、絶えず情報をやりとりする。わずかな状況の変化を感じ、そこで自分の取った選択を周囲に伝え続け、最善の選択肢を共有する必要がある。

 そんな次元で戦い、勝利し、この場に選ばれてきたトップレベルのラグビーマンたちは、昔を飛び越えることができるだろうか。

 確かなのは、このシステムを採ったジェイミーは、この方法でチャンピオンを取った経験を持ち、強い信念を持って選択し、シーズンに臨もうとしていることだ。

 2月24日の秩父宮ラグビー場。ブランビーズとの戦いで、サンウルブズのシーズンが始まる。

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