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サンウルブズの主将は流大とブリッツ。
ジェイミーHCはなぜ2人制を採用?
text by

大友信彦Nobuhiko Otomo
photograph byNobuhiko Otomo
posted2018/02/09 10:30

ウェイトトレーニングに励む流大。ジェイミーの信頼の厚さをブリッツとともに結果で証明したい。
「堀江やリーチ、ハルがいるから……」(ブリッツ)
そしてもうひとりのキャプテン、ブリッツ。
「キャプテンに選ばれて、とても名誉に思うし、とてもエキサイトしている。流との共同キャプテンだし、他にも堀江やリーチ、ハルなど、リーダーの経験が豊富な選手がたくさんいるから、キャプテンとしての仕事はイージーというか(笑)、負担は少ない。とてもやりやすいよ」
サンウルブズ、誕生3年目のシーズン、初日の練習は、最後にハードなサーキットトレーニングが待っていた。2人1組のチームを5セット作り、バービーをくり返しながら重たい大型メディシンボールを投げ合う、タックルダミーをサンドバッグに見立ててボクシングの連続パンチを打ち合う、バーベルの上げ下ろしをくり返す、ショートダッシュをくり返す……それぞれのメニューを、それぞれの班がみな、約1分間にわたってやり続ける。
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筋肉にはすぐに乳酸がたまる。ブートキャンプを連想してしまう、最新のトレーニング理論とは関係ない、理屈を超えたハードなメニュー。ピッチには互いを励まし合う声が絶えず飛び交う。すべてのセットが終えたときにはギャラリーから拍手が上がった。
理想像は仲間をプッシュアップしあえるチーム。
流は練習後、こう話している。
「今のサンウルブズにはいろんな国籍の人がいて、育ってきた文化も使う言葉も違う。その中で、チームカルチャーをしっかり作ることが大事。それを作らないとシーズンに入ってからブレてしまう。まずはきついことを逃げずにやることで、サンウルブズはこうなんだというチームの文化を創っていきたい。こういうきついときに、仲間をプッシュアップしあえるチーム、助け合いながら戦えるチームにしていきたい」
ブリッツも同じような手応えを感じたようだ。
「今日はグレート、素晴らしいハードワークだった。これだけみんなが身体を張って、努力し続ける姿を見せてくれた。この仲間と戦っていく長いシーズン、どんなチームになっていくか、完成が楽しみだ」