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ホリエモン万博の「泥仕合」って!?
素人の試合で……人間ドラマを実感。
posted2018/02/09 16:30
text by
松本宣昭Yoshiaki Matsumoto
photograph by
Yumika
世の中に、「ホリエモン推薦」とのコピーが付く商品やサービスは多々あれど、格闘技イベントがあることは知らなかった。
「『HATASHIAI』って、異業種格闘技戦というコンセプトでやっているイベントです。お笑い系の試合があったり、例えば会社の社長同士がグローブをはめて、1ラウンド1分30秒とかルールを決めて本気で殴り合う。これがすごくおもしろいんですよ。
例えばプロの格闘技大会って、技術が高い分、観ている側からすると、あまりおもしろくない試合も多いですよね。パンチもなかなか当たらないから『もっと殴り合えよ』と思ってしまう。『HATASHIAI』の場合は、もちろん素人だから最後は“猫パンチ”の応酬で、まさに泥仕合になっちゃうんだけど、高校野球と同じで、一生懸命さがおもしろい。全然知らない人同士が戦っているんだけど、最後は応援したくなっちゃうんです」
百聞は一見にしかず。
2月4日、堀江貴文氏が主催する「ホリエモン万博」内のイベントとして開催された「HATASHIAI 9」に突撃取材を試みた。
試合開始前のカオスな雰囲気を味わう。
DJによるダンスミュージックが響く会場は、第1試合が始まる前から200人以上の観衆で埋まっている。
選手の控えエリアを覗いてみると、ドラゴンボールの孫悟空のコスチュームを着た選手がセグウェイに乗ってストレッチをしていたり、素人とは思えぬ鍛え上げられた肉体の選手が名刺交換をしていたり。いきなりシュールな光景である。
18時30分、大会開始。序盤の3試合ほどを見て、わかった。
『HATASHIAI』は、「スポーツ」ではない。
堀江氏が「泥仕合」と評したように、素人ファイターによる闘いだから、技術レベルからしても決して高くないのだ。