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東京五輪を見据え、新ルールを導入した極真空手の未来は。~“地上最強の空手”のイメージはどこまで変わるか~
text by
布施鋼治Koji Fuse
photograph byKYODO
posted2018/02/08 16:00
'15年全日本空手道連盟の笹川会長(左)と極真空手の松井館長は友好団体の覚書を交わし、ルールの一本化を宣言。
極真会館(松井章奎館長)が大改革に打って出る。従来のフルコンタクト空手(直接打撃制)ルールとは別に、今年6月大阪で開催される大会から新ルールも導入すると発表したのだ。新ルールは顔面マスクなどの防具を着用したうえで、突きと蹴りによるポイント制によって勝負を決するという。
極真の代名詞である下段回し蹴りは禁止。現ルールでは反則の顔面への突きも寸止めで有効となる。顔面は寸止めで脚部への攻撃は認めないというルールは2020年の東京オリンピックで正式種目に採用された伝統派空手のそれと重なり合う。新ルールはフルコンと伝統派の折衷ルールで、それで闘っていれば伝統派にもリンクしやすくなるということか。