畠山健介のHatake's roomBACK NUMBER
畠山健介からラグビー界への提言。
2019年は魔法が解ける“深夜12時”だ。
text by
畠山健介Kensuke Hatakeyama
photograph byKiichi Matsumoto
posted2018/02/01 10:30
サントリーとパナソニックの決勝は最高の試合だった。それだけに広がりきらない現状がはがゆい。
2019年は、シンデレラの深夜12時だ。
そんな中で、来季からトップリーグの外国人選手の特別枠が2人追加となり、1度にグラウンドに立てる外国人選手は6名と言われている。
これはまた別の機会で詳しく検証するとして、試合数は減るにもかかわらず、グラウンドに立てる外国人選手は増える。若い日本人選手の育成の場、活躍する場はどんどん減っていく。このままで2019年以降、日本ラグビー界はビジネス市場、コンテンツとして成長、拡大することができるのだろうか。
2019年は遠い未来の話ではない、来年だ。2015年のRWC直後から、ラグビーに携わる人間は魔法にかかったような高揚感を持っていた。
ラグビー界は変わる。これからどんどん世間に認知され、野球やサッカー、その他の競技に負けない業界になれると信じていた。
しかし時が経つにつれ、高揚感は薄まり、信じていたものは泡のように消えてなくなり、やがて焦り、心配し、「このままで大丈夫なのか?」という2015年以前の感情に戻ってしまった。
まるでシンデレラにかけられた魔法が消えるように。シンデレラにかけられた魔法は深夜12時に解けてしまった。魔法使いは「12時に魔法が解ける」ことを教えてくれた。
2015年、日本ラグビー界はエディーJAPANに魔法をかけられた。ガラスの靴が残るのか、何も残らないのか、この物語が続くのか、結末は誰にも分からない。魔法使いは日本にいない。
2019年、まもなく“深夜12時”だ。
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