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CWCで本田圭佑を止めたコルテース。
新潟で育ちグレミオで打倒レアルを。
text by
下薗昌記Masaki Shimozono
photograph byGetty Images
posted2017/12/16 11:30
浦和レッズ、本田、オークランド・シティの岩田卓也、そしてコルテース。今回のクラブW杯は何かと日本に縁深い。
「ホンダにユニフォーム交換をお願いしたんだ」
アルビレックス新潟では2年間でJ1の53試合に出場し1得点。コルテースが口にした日本に対する感謝とリスペクトは、ブラジル人にありがちな社交辞令では決してない。
パチューカ戦、本田と丁々発止のマッチアップを見せたコルテースだが、試合中にこんなお願いをしたという。
「ホンダにユニフォーム交換をお願いしたんだ。日本でもスターで、ミランでもプレーした彼には僕も敬意を持っていたからね。だからこそ、前半の決定機をしっかりと止められたのは嬉しかったよ」
かつてのストロングポイントだった攻撃参加ではなく、30歳にして得た巧みな守備でクラブワールドカップの決勝進出に貢献したコルテース。
欧州王者のレアル・マドリーが待つ決勝戦でもまず、問われるのはその守備力だ。「間違いなく、僕はキャリア最高の瞬間を生きている」と目を輝かせる元Jリーガーは、世界屈指のタレントたちにも臆することなく、ピッチに立つつもりだ。