スペインサッカー、美学と不条理BACK NUMBER
スペイン、初戦ポルトガルは歓迎?
2大会ぶりW杯制覇へ楽観ムードが。
text by
工藤拓Taku Kudo
photograph byGetty Images
posted2017/12/10 08:00
スペインvs.ポルトガルのイベリア半島対決はEURO2012以来のこと。この時はPK戦の末スペインが勝利し、同大会連覇へ歩みを進めた。
現地紙とブックメーカー、スペインの人気は?
組み合わせが決まった後、『マルカ』が行ったアンケートでは、スペインを優勝候補に挙げる声が一番人気の30%に上った。2位以下はブラジルが24%、ドイツが23%、アルゼンチンが12%、フランスが8%。何ともスペインらしい希望的観測である。
大手ブックメーカーの見解は異なる。抽選前の段階ではドイツとブラジルが同率の1番人気で、フランスが3番手、スペインは4番手だった。組み合わせが決まった後はドイツが単独の1番人気となったが、ブラジル、フランス、スペインと続く順番は変わっていない。
それでもスペイン国内は楽観論に包まれている。それはもちろん上々の組み合わせ結果によるところが大きいのだろう。
何よりジュレン・ロペテギが就任して以降のラ・ロハの戦いぶりを振り返れば、人々が2010年の再現を期待する気持ちも理解できる。