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「暴力」を意識しなかった日馬富士。
こんなにも遠かった世間と角界の距離。
 

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プチ鹿島

プチ鹿島Petit Kashima

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posted2017/12/01 16:50

「暴力」を意識しなかった日馬富士。こんなにも遠かった世間と角界の距離。<Number Web> photograph by Kyodo News

多くの国民そして相撲ファンは、日馬富士と角界関係者たちのゴタゴタを、どんな気持ちで見てるのか……。

「結局辞めて収束」と相撲協会の体質を指摘。

 続いて『日刊スポーツ』。

・【記者の目】機能不全の防止策 結局辞めて収束

 日馬富士はやめないまでも再起の道もあったように思う、と書き、過去の野球賭博問題や八百長問題を振り返る。

《一定の処分を下すまでに全力を注ぎ、目の前の炎上を一時的にやわらげただけで、火元を完全に消した印象は薄い。》

《3年前に公益財団法人の認定を受けたが、過去の不祥事の教訓を生かせず、自浄能力の低さも改めて浮き彫りになった。暴力はいつでも起こり得る問題。今度こそ本気で再発防止を徹底させなければ、日馬富士がやめた意味が何もなくなってしまう。不本意に角界を去る姿など誰も見たくない。》(高田文太)

 日刊スポーツは相撲協会の変わらぬ体質を指摘した。

貴乃花親方も協力すべき、という意見も。

 続いて『スポーツ報知』。

・【記者の目】身を削った日馬 貴親方も協力すべき

《日馬富士の引退で、相撲協会は処分を下さずに済んだ。結果的に引退させたとしても、数場所の出場停止にとどめたとしても「厳しい」「甘い」という批判が出る可能性が高かった。》

 《ただ、真相究明は道半ば。協会による事態収拾を長引かせている一因は、貴乃花親方の非協力的な姿勢と貴ノ岩の沈黙だ。》

《日馬富士は身を削った。今度は貴乃花親方が相撲界の権威失墜を防ぐために協力すべき。事態収拾がなければ、再発防止も始まらない。》(相撲担当キャップ・網野大一郎)

 報知には今度は貴乃花親方が協力すべき、という意見が入っている。「事態収拾がなければ、再発防止も始まらない」は、「結局辞めて収束」という日刊スポーツにも通じる。

【次ページ】 相撲を取材する記者それぞれ、視点が異なる。

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