【NSBC補講I】 池田純のスポーツビジネス補講BACK NUMBER
「サンウルブズが日本ラグビーのカギ」
CBO就任の池田純が語る“日本W杯後”。
text by
池田純Jun Ikeda
photograph bySUNWOLVES
posted2017/11/24 16:00
CBO就任記者会見で提示した秩父宮競技場の「青山ラグビーパーク」構想のイメージ図。
5年後にサンウルブズを本当のプロ集団にできるか?
正直なところ、サンウルブズはチームも財政基盤も組織もまだまだ弱すぎる。10億円程度の売上に対し、1億円強の赤字が出ている状態です。発足して2年目ですから、仕方のないことかもしれません。
サンウルブズは、日本で唯一のプロラグビーチームとして、まだまだ成長過程にいる段階なのです。'19年以降もラグビーが注目を集め続けるには、本当の意味で「プロ」にならなければいけません。それは選手、経営者、組織、さらには観戦の方法も含めてのことです。
5年後に、サンウルブズを本当の「プロ」集団にできるのか――。
簡単なことではありませんが、サンウルブズが秘めている価値は、まだ多くの人に知られていない。その発展に携われるのは非常に光栄で、楽しみなことです。
さらに、私もスポーツビジネスのプロとして、腕が鈍らないような経験を積ませていただけるのは嬉しい限りです。
私は「プロ」が好きです。
未熟なものが「プロ」になる過程に携わる喜びは、なかなか味わえるものではありません。サンウルブズの価値のように、人が気づいていないものにこそ、新たなチャンスがあるのだと思います。
(構成:二瓶仁志/Number編集部)
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