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ラグビー史上最高の司令塔に直撃。
ダン・カーター流、SNS活用術って?
text by
朴鐘泰Park Jong Tae
photograph byKiichi Matsumoto
posted2017/11/24 11:00
今回で4度目の来日になるダン・カーター。取材の数日後にはトップリーグ移籍の噂が流れたが果たして?
インスタ、ツイッター、フェイスブックを次々更新。
非常にマメなのである。カーターはインスタグラム、ツイッター、フェイスブックにそれぞれアカウントを持っていて、何かイベントがあると、その都度更新している。その頻度は日本人のトップアスリートと比べても高いほうで、写真の掲載率も高い。あるイベントで同席した日本代表のリーチマイケルと山田章仁との3ショットもアップされていた。
かくして、取材のテーマは決まった。「ラグビー史上最高の司令塔が語るSNS活用術」である。
SNSを始めたのは、ファンに“恩返し”がしたいから。
――カーターさんのツイッターを見ると、昨日までの2日間、ラグビー日本代表キャプテンのリーチマイケルと山田章仁とともに過ごしていますね。彼らの印象は?
ダン・カーター(以下DC) 素晴らしい選手たちだった。実際ツイートしたように、彼らは常に紳士なんだよ。日本人の美徳である礼儀正しさ、相手を尊重するその姿勢を体現している。僕にとってそれは人間としてのロールモデル(お手本)でもある。日本が好きな理由のひとつでもあるね。
――いつからSNSを始めたか覚えてますか?
DC 最初はインスタグラムから始めたんだ。ちょうどインスタが世に出始めた時期だったから、2010年頃だと思うよ。まだそんなに長くはやっていないね。
――いやいや、もう7年も続けてますよ。写真のアップとか更新は全部自分で?
DC もちろん!
――そもそも、なぜSNSを始めたんですか?
DC 実は妻(元ホッケー女子ニュージーランド代表のホーナーさん)がいま、マーケティングの仕事をやっていて、ある日言われたんだ。「なんで(SNSを)やらないの?」って。「いやあ、だって、ちょっと仕組みもよくわからないし、僕には向いてないよ」って返したら、「……何言ってるの?」ってあきれられてね(笑)。
よくよく考えると、彼女が全面的に正しい。僕たちアスリートは、ファンの声援のおかげで、いいパフォーマンスを発揮できる。僕がSNSを始めたのは、ファンに“恩返し”がしたいからなんだ。ファンも僕のことを知りたいって思ってくれているだろうから、ラグビーのこと以外にも、プライベートのこともほんの少しなら公開してもいいかなって。