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15歳のザギトワがフランス杯制覇。
三原4位、白岩6位で日本勢に課題も。

posted2017/11/20 17:00

 
15歳のザギトワがフランス杯制覇。三原4位、白岩6位で日本勢に課題も。<Number Web> photograph by ISU via Getty Images

表彰式直後のザギトワ。本田真凜の世界ジュニアでの連覇を阻んだ、まだ15歳の選手である。

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田村明子

田村明子Akiko Tamura

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ISU via Getty Images

 GPシリーズ第5弾、フランス杯は1968年五輪の地、グルノーブルで開催された。

 いよいよグランプリファイナルをかけたこのシリーズも後半に入り、女子はここで優勝したアリーナ・ザギトワ(ロシア)、2位のマリア・ソツコワ(ロシア)、3位のケイトリン・オズモンド(カナダ)の3人全員が、GPファイナル行きを決めた。

 15歳のザギトワは、SP『ブラックスワン』では珍しくジャンプミスが出て、SP62.46で5位スタートをきった。だが翌日のフリー『ドン・キホーテ』は、最後までノーミスで滑り切っていっきに逆転をはたした。

 3ルッツ+3ループなどを含むこのフリーは、彼女に昨シーズン世界ジュニアタイトルをもたらしたプログラムである。

自身初となる、シニアGPファイナルが決まったザギトワ。

 ザギトワは華やかな表現力を有する一方、スケーティングの質、フリーレッグの位置などまだまだシニアとしての課題はある。だが全ジャンプエレメンツを10%のボーナスポイントがつく後半に詰め込んだ難易度の高いプログラムでフリーは151.34と、ロシア杯のエフゲニア・メドベデワを上回るスコアを出した。

 総合213.80を獲得し、中国杯に続いて2度目の優勝を果たした。

「SPの演技には満足していません。けれどもフリーでは、できることは全て見せることができたと思います」とザギトワは会見で通訳を介してコメント。

 これで、初のシニアGPファイナルに挑戦できることとなった。

【次ページ】 ソツコワ2位、オズモンドは3位でファイナル出場決定。

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