フィギュアスケート、氷上の華BACK NUMBER
15歳のザギトワがフランス杯制覇。
三原4位、白岩6位で日本勢に課題も。
text by
田村明子Akiko Tamura
photograph byISU via Getty Images
posted2017/11/20 17:00
表彰式直後のザギトワ。本田真凜の世界ジュニアでの連覇を阻んだ、まだ15歳の選手である。
「目標は210点を超えること」と三原。
また、得点202.12についての感想を聞かれると三原は、「去年の自分だったらすごく喜んでいた。今年はハイレベルな戦いなので210点を超えるのは必須になってくるかなと。試合前は点数とか順位とか考えないですけれど、これから全日本やオリンピックとかたくさんの大舞台で、もし戦っていくとしたら点数も必要になってくると思うので、次の改善点を見つけていきたい」と意欲を語った。
三原の言う通り、今シーズンのGPシリーズの女子は200点を超えても表彰台を逃す選手が続出している。昨シーズンと比べて、全体のレベルが底上げされていることが実感される大会となった。
日本女子でファイナル進出可能性は樋口新葉のみ。
いよいよGPファイナルまであと残すは、スケートアメリカ1試合。
日本女子で現在までにGPファイナル進出の可能性があるのは、ロシアで3位、中国杯で2位になった樋口新葉のみである。
スケートアメリカにおいて、カナダで3位だったアシュリー・ワグナーかNHK杯3位だったポリーナ・ツルスカヤが優勝すればGPファイナル進出となり、樋口は補欠となる。
最後までどうなるかわからない、波乱に満ちたGPシリーズとなった。