マスクの窓から野球を見ればBACK NUMBER
全巡目から1人ずつ選んでみると……。
「妄想ひとりドラフト」1位は誰に?
posted2017/11/06 07:00
text by
安倍昌彦Masahiko Abe
photograph by
Hideki Sugiyama
「妄想 ひとりドラフト」
ドラフト会議が差し迫ると、私は毎回その中で、こういう“シミュレーション”をやってみる。
「ひとりドラフト」なので、私が12球団の幹部になりすまして、12球団すべてのドラフト指名を実際にやってしまうのだ。
もちろん、現実ベース。
12球団の現状と近未来の状況を考え合わせ、「プロ志望届」を出した選手の中から、コイツこそ! と思われる選手を順次指名していく。そこには、チーム構成も考えねばならないし、この指導者にこの選手はうまくフィットするのか? このチームのムード、この町のムードに、この選手がマッチしていけるのか? ……お節介にも、そこまで考えて指名する選手が70人前後にも及ぶから、「選択完了!」の瞬間には、そりゃあぐったりと疲れるものだ。
各巡目の中から、理想の選手を選んでいくと……。
そのひとりドラフトを、今回はちょっと趣向を変えて行なってみたい。
題して「ひとりドラフト・現実版」。
10月26日、にぎにぎしく行なわれた「2017プロ野球ドラフト会議」。その結果を踏まえて、自分が“13球団目”の幹部になって、勝手にドラフト会議に参入。
1位以降、各順位の指名選手たちを対象に、「ウチの球団ならこの選手を指名する」とそれぞれ1人ずつを選択指名。私にとっての理想のドラフト指名を行なってみるのだ。
1位指名はいっせい入札なので、こちらも勝手に指名して、勝手に抽選も勝たせていただき、2位以下も全巡目で指名された12人の中から1人を自由に選べる、というやや厚かましい想定で行うことにした。