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SB東浜、広島薮田、DeNA山崎の魔球?
亜細亜大出身投手がCS席巻の秘密。
text by
村瀬秀信Hidenobu Murase
photograph byKiichi Matsumoto
posted2017/10/18 11:45
“亜細亜ボール”の握りを披露してくれた薮田。今季のポストシーズンでも猛威を振るうか。
「後輩たちの中に生きているとしたら……」
4人がともに過ごした部屋は今も「出世部屋」として後輩たちに語られ、「亜細亜ボール」と共に受け継がれているという。
東浜は言う。
「プロ入りして何年か結果が出ず、何かを変えなければと悩んだ時期もありました。でも、このスタイルでプロに入ったのだから、これで勝負しようと信じてきました。このボールは僕にとって、プロに入らせてもらったボールであり、欠かせない武器です。今も後輩たちの中に生きているとしたらうれしいですね」
名称も変化の仕方も違えども、東浜から始まり、厳しい練習の下でそれぞれ独自の進化を遂げた。それは紛れもない亜細亜大学のボール。土壇場に追い込まれた究極の場面、彼らが信じるボールは、唯ひとつ。
(Number931号『“亜細亜ボール”の謎を追え。』より)