フィギュアスケート、氷上の華BACK NUMBER
アイスダンス五輪王者が平昌向けエール。
「日本のスケーターは、良いお手本」
text by
田村明子Akiko Tamura
photograph byAkiko Tamura
posted2017/10/17 11:20
ロックフェラーセンター・アイスリンクで、華麗な演技を披露した五輪金メダリストのデイビス&ホワイト。
日本のフィギュア選手を絶賛したホワイト。
実はデイビス&ホワイトは、日本とも縁が深いスケーターだ。
ホワイトは無良崇人のプログラムの振付を手がけ、またかつて2人で日本スケート連盟に招かれて強化合宿でスケーティングの指導をした経験もある。
ホワイトは、日本の選手についてこう語った。
「このところ、日本のスケーター全体のレベルがますます上がってきているのは、驚きです。男子、女子はもちろんのこと、デトロイトでトレーニングをしているアイスダンサー(村元&リード)もすごく伸びてきています。日本は以前から強豪国だったので、これ以上レベルが上がっていくのが可能だなんて思っていなかったけれど、どんどん下から若い選手が出てきている」
その理由について、ホワイトはこのように分析する。
「日本の選手はスケートに本物の情熱を持っていて、トレーニングに真摯に向かう。その結果が競技に出ているのです。日本のスケーターは、このスポーツの良いお手本となる存在だと思います」
デイビスはさらに、こう付け加えた。
「現役時代、多くの日本の選手と一緒に育ってきたと思っています。一緒に試合に出て、一緒に遠征をして、親しくなった選手も大勢いました。今度の五輪でも、日本の選手は素晴らしい戦いを見せてくれると期待しています」
高橋大輔が憧れの選手として名前を挙げたこともある、メリル・デイビス。競技から退いても、その美しさ、華やかさは少しも衰えていなかった。