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青学の覇権を崩した東海の2年生たち。
二強対決、全日本&箱根の結末は?
text by
生島淳Jun Ikushima
photograph byKyodo News
posted2017/10/10 11:50
スカウティングの成功を順調に力に変えて、東海大学がついに青山学院の覇権にくさびを打ち込んだ。
200km超の箱根は青学有利、では100kmの全日本は?
「ウチはまだ、箱根は厳しいかなあ……。今年はスピードの育成に力を入れてきましたから、20km以上に対応できるかどうか。全日本は面白い展開になるといいですね」
これが現時点での本音だろう。
スピードを誇る東海大は、6人の競争である出雲で勝った。
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距離が全長217.1kmと長く、10人でタスキをつなぐ箱根に関しては、青学大は絶対的な自信を持っている。
ところが、距離はその中間の106.8kmで、8人でタスキをつなぐ全日本大学駅伝については、両校の長所がせめぎあう展開になる。
11月5日、熱田神宮をスタートし、伊勢神宮にアンカーが飛び込む全日本大学駅伝。
スピードの「T」か、それとも総合力の「AGU」か。
二強対決第2ラウンドは、かなりエキサイティングなレースになりそうだ。