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シカゴでも「引退セレモニー」が開催。
なぜ井口資仁はメジャーで評価されたか。
text by
四竈衛Mamoru Shikama
photograph byKyodo News
posted2017/10/10 08:00
ロッテの監督就任が噂されるが、「またこっち(米国)に来てユニホームを着たいというのが最終目標」と語った。
「そういう選手を育てて、米国に送り込んでいきたい」
「野球に対する姿勢、ハングリーさは日本と違う。米国でいろいろな経験ができたことは、自分の財産になっていると思います」
'17年の段階で、日本人野手は外野手のイチローと青木宣親の2人だけ。だからといって、井口は悲観していない。天然芝、ジャンピングスローなど、内野手が適応するためのハードルは少なくない。ただ、的確な準備と指導があれば超えられないわけではない。
「基本的なことは、日本はしっかり教えている。そこから先の応用がまだ足りない。そこを指導していくのが自分たちの仕事。そういう選手を少しでも育てて、米国に送り込んでいきたいですね」
キーワードは、自己犠牲の精神と技術的な対応。
常にチームに必要とされる役割を果たした井口の経験は、指導者となる今後、着実に伝承されていくに違いない。