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日本人初の5年連続50登板。田澤純一が大切にする“準備”。~斎藤隆に学んだセットアッパーの心得~
text by
四竈衛Mamoru Shikama
photograph byYukihito Taguchi
posted2017/10/03 06:00
'17年からマーリンズに所属。個人トレーナー2人と契約を結び、遠征にも帯同して体のケアには気を遣っている。
マーリンズの田澤純一が、9月16日のブルワーズ戦で救援し、日本人メジャーリーガーとして初の5年連続50試合登板を達成した。過去、長谷川滋利(エンゼルス)、岡島秀樹(レッドソックス)が4年連続でクリアした数字を、渡米から9年目で超えた。もっとも、田澤自身に「日本人初」の感慨はない。
「あまりそこは考えずに、できることをしっかりやることが大事。それは引退して振り返ったらいいかなと思います」
2008年オフ、社会人野球「新日本石油ENEOS」から、日本プロ球界のドラフト指名を回避し、レッドソックスにメジャー契約で入団した。その後、日本球界復帰の際に一定の期間を要する「田澤ルール」が定められるなどの波紋を呼んだものの、田澤の初心は変わっていない。